鴫

鴫誌(令和2年1月号)より

代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

声十二分にセンターまつり秋深む
山ア靖子
栗虫の著き穿ちのころがり来
荒井和昭
足の爪切りあぐむ夫秋簾
田村園子
秋高し大漁旗の弓なりに
田令子
秋潮をゆさゆさ男貝を採る
加藤峰子
一人用テントにベビー秋うらら
相良牧人
ドローン浮く秋の蚊のごと高層街
荒木 甫
百の虫中に一匹羽目外す
石田きよし
倒木の倒木としてもみぢ初む
成田美代
ささ波の不二を揺らして秋の湖
山口ひろよ
地震あるも戦なき国大根蒔く
中山皓雪
飴いろの稲架のはなやぐ谷津田かな
箕輪カオル
粒あん派漉しあん派ゐて後の雛
平野みち代
つぶやきが事の発端穭伸ぶ
甕 秀麿
晩稲田の未だ刈られず海昏し
宇都宮敦子
半ばほど冬毛に変はるゆりかもめ
山本無蓋
一鳥へ並ぶ三脚水の秋
坂場章子
秋桜残り時間へ運ぶ針
田原陽子
母の忌のポストに温く栗ご飯
数長藤代
手庇や刈田はるかに稲荷まで
原田達夫
遠目にもそれと分りし蕎麦の花
笠井敦子
初嵐声なないろの鴉どち
田部井幸枝



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