鴫

鴫誌(令和2年2月号)より

代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

橋道子 選

風伯の磨ききつたる冬青空
江澤弘子
繋留の舟が舟打つ蘆の花
平野みち代
白足袋や市松人形投げ座り
宮川智子
夕間暮たましひ抜ける干大根
石田きよし
瓜坊のやう五歳児の体当たり
松林依子
夕映えのどよめきとして冬の凪
成田美代
阿弖流為の山アテルイの川紅葉燦
甕 秀麿
遊ぶ日の日暮は早し雪ばんば
山内洋光
朝寒や卵割るとき指丸め
宇都宮敦子
山眠る徒手空拳の阿修羅像
足立良雄
のつけから足のもつれや木の実独楽
相良牧人
合掌を忘じて喰らふふぐと汁
中島芳郎
過疎村に星を集めて掛大根
中山皓雪
逆らはず流れに乗らずはぐれ鴨
和田紀夫
冬日和こんな佳き日も誰か死に
山本無蓋
非正規の増ゆる勤労感謝の日
渥美一志
愛らしや泡立草も幼きは
佐々木秀子
白鳥の夕映えを着て争へり
野口和子
振り返る人ゐなくても返り花
中村久一
こそ泥も触手くるはす秋麗
小山たまき



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