鴫

鴫誌(令和4年12月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

加藤峰子 選

もろもろの秋思を括る紐あらば
奥井あき
かなかなの声へ飛び込むホームラン
土門なの子
柘榴の実爆ぜたり戦争終はるべし
みたにきみ
波が波越えて舟打つ葉月潮
鎌田光恵
稲架一条掛けて神事の饌とせむ
和田紀夫
レトルトの粥のぬくみも秋の色
成田美代
太刀魚や煮ても焼いても色白で
江波戸ねね
きちきちの齧り残しの薬味摘む
五十嵐紀子
蒲の絮風に躓きゐたりけり
西村とうじ
ゑのこ草笑はせる役わらふ役
山口ひろよ
チェロケース背負へば巨大かぶとむし
島田喜郎
新牛蒡こんなに入つて五百円
森しげる
苦吟して釣瓶落しの闇にゐる
重廣ゆきこ
健脚の夫には不要瓜の馬
柴田歌子
ふためきて我勝ちに飛ぶ稲雀
向山加行



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