鴫

鴫誌(平成30年1月号)より

代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

橋道子 選

愛づるひと寄らば木犀香を正し
藤沢秀永
秋澄むや少女は更に老い易く
成田美代
ピノキオの国にくるみを割る朝
松林依子
澄む月の漕ぐに一途や雲の波
山口ひろよ
秋入り日赫赫として砂洲染むる
鎌田光恵
修羅の世に男の子誕生天高し
堀岡せつこ
栗落ちて嫁姑を驚かす
和田紀夫
柿を剥く子規は妹にむかせけり
荒木 甫
ミッキーの耳を豊かに菊師かな
奥井あき
雲の間に金貨一枚今日の月
相良牧人
隈取りにひかり留める猫じゃらし
原田達夫
首都圏の地図を食み出て大花野
伍島 繁
菊日和蕎麦屋の隅の幼児椅子
平野みち代
病む鳥も飛んでゐるらむ秋の空
岩本紀子
飯桐の実を輝かす小糠雨
村 卯
芒原眞白き雨となりにけり
遠山みち子
島影に船影消ゆる瀬戸の海
左京信雄
丸太橋一歩で渡る九月尽
青山正生
布捲るやうに青空台風過
小林喜美江
廃園の遊具隠して秋桜
加藤廣子



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