鴫

鴫誌(平成29年11月号)より

選者近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

月見豆
橋道子
雲迅し大地に秋を撒きながら
母の忌を貝風鈴の鳴るカフェに
鶺鴒の流れ走りと言ふべかり
どれよりも南天の葉に露燥ぐ
一粒は葉先にすがり露の玉
冬瓜のごろ寝をよぎる照り翳り
月見豆騙され甲斐のある言葉
父母もかく吾を案ぜしか烏瓜
いつまでも読める眼を盆の月
紐引いて秋灯を消す旅ごこち


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