鴫

鴫誌(令和6年6月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

緋の川
加藤峰子
階段は緋の川千の雛の目
きぎす鳴く貝塚の藪裂くやうに
裸婦像と春を抜けだす非常口
芽吹く木のふるへは発憤かと思ふ
春ショール巻くための首引きいだす
春昼の古書かさこそとパラフィン紙
ひばり野や少年一人ボール蹴る
ボタン孔固き制服四月来る
美人画の細き上がり目春愁
語らねば師の教へ消ゆ柳の芽


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