鴫

鴫誌(令和6年7月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

一閃の
加藤峰子
一閃のかはせみ瑠璃の色残す
黄砂降る目を剝く寺の仁王像
つがひらし水面滑りを残る鴨<
いかなご煮志功絵柄の包装紙
講評を言ひ交はしては桜餅
開始まで暗譜の歩幅花ふぶき
叔母の手を握る見舞やつつじ咲く
花時の天守の鯱を大樹越し
路線バス座席に拾ふ花の屑
荷風忌や切手の傾ぐ封書受く


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