鴫

鴫誌(令和7年11月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

秋を浮遊
加藤峰子
抽斗の繭のその後や白潮忌
潮騒の届く花野のにぎり飯
聳え立つクレーン海猫のよく鳴けり
お台場の秋を浮遊のりんかい線
餌捜す眼の青む鬼やんま
青野とぞ市庁舎北の傾斜屋根
八月の背もたれ深き映画館
朝刊取るついでの本気草むしり
病む叔母の新米眩しと涙ぐむ
ラジオ体操金魚は急にそはそはす


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