鴫

鴫誌(令和8年8月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

風を結ふ
加藤峰子
春雨や一樹の奥に別の闇
花時の歩や風尖る処まで
師の句碑も文字も撫で肩新樹光
弟に考を見てゐる麦の秋
借景の園よ新緑なだれ込む
サイロへと穀物船やごめ舞へる
花卯木乱るる風をゆるく結ふ
愛用の鎌休ませず草を刈る
立夏かな戯画の蛙はうさぎ投ぐ
万緑や古紙回収の苦学生


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