鴫

鴫誌(令和5年3月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

漂着地
加藤峰子
指させり予想の先に浮かぶ鳰
冬かもめ逆さ翔びして餌をくらふ
冬浜に朽ち木ロドリゴ漂着地
冬銀河グランピングのバーベキュー
花時計に針無き不安冬の園
どの墓も冬日に向かひ過疎の村
しぐるるや五層明りの博物館
北風や樹々の力みに点くライト
沈めても浮きくる柚子のはしやぎやう
北風向ふ自立のための前屈み


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