鴫

鴫誌(令和8年10月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

魚板の凹
加藤峰子
緑陰を少しずらして添ふ歩幅
紫陽花や魚板の凹を軽く打つ
夫の忌のかすかに風鈴鳴りにけり
涼しさや量り売らるる手前味噌
筆塚に和紙のしわくちや青時雨
羽音激し雲の峰よりスカイツリー
緑陰やパチンと響く駒の音
棒高跳び炎天へ足逆立てて
網戸すべる捻子一本の微調整
花ぎぼし茎の傾ぎを存分に


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