鴫

鴫誌(令和8年5月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

野の目覚め
加藤峰子
強霜の光となるや野の目覚め
裸木の枝しなやかに触るる空
日の粒の零れこぼしてミモザ咲く
しめやかに且つしたたかに春の雪
明日咲く木蓮に向け椅子を置く
地を揺する重機五台や鳥雲に
みづら結ふ埴輪の貌やうららけし
勾玉に錆色の筋冴返る
MRI入る春愁の洞の闇
壇上に熱気の渦や卒園歌


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