鴫

鴫誌(令和5年10月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

友癒えよ
加藤峰子
友癒えよこの夕虹を仰ぎ見よ
夏の夜を紡ぐラジオの私小説
生ひ立ちの波乱を聴くやソーダ水
剪りぎはに水を零して濃紫陽花
野の椅子に水筒ふたつ夕焼雲
どやどやと冷房称へバス乗車
ゴールキーパー男子の食らふ鰻飯
夏帽子手ぐしに解くへたり髪
夏深し付箋に夫の癖字かな
老鶯の墓苑に満つる七回忌


バックナンバーへ

▲このページの先頭へ
旧字体等で表記できない文字は書き換えています
Copyright(c)2011, 鴫俳句会.All rights reserved