鴫

鴫誌(令和5年6月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

フリージア
橋道子
空の裾こぶし大樹が白尽くす
ふらここを揺らすは風かたましひか
北窓を開けば入りぬパン屋の香
花眼とは言はじ霞の芯にゐて
隠れみち急階段の花吹雪
逃水を追へるだけ追ひものたらず
フリージアや子に諭されてゐて楽し


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