鴫

鴫誌(令和5年3月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

石田きよし 選

竜の玉卑弥呼の海と空の色
西嶋久美子
ふる里や炭火の色のごとありぬ
みたにきみ
罅割れし左千夫の墓や冬の蝶
渥美一志
到来の柚子労りて終ひ風呂
勝山 信
六義園オブジェのやうに雪吊す
齊藤哲子
あすなろへ托す戦のなき春を
中下澄江
独り居を貫く母や冬紅葉
尾川美保子
覚えなき伏字のありし古日記
宮ア根
辛抱は母の口癖根深汁
伍島 繁
人あまた寄せて孤高の冬桜
山本久江



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