鴫

鴫誌(令和7年11月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

成田美代選


天辺を過ぎ八月の観覧車
清瀬朱磨
この夏を惜しみはしない早くいけ
島田喜郎
面の皮あつく手持ちの扇風機
別人蓑虫
石段長しあれは茶店の氷旗
土門なの子
捕まへてみろとお歯黒蜻蛉かな
近澤宏
料金所抜け江戸川区の残暑
川P康
盆踊り帰路に止まらぬ手足かな
西村とうじ
ステッキとスーツの似合ふ生身魂
木澤惠司
炎天や竿にTシャツ大小中
秋元政子
盆踊果てて小さき靴ひとつ
野口和子



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