鴫

鴫誌(令和6年3月号)より

代表近詠 名誉代表近詠 当月集より 寒麦集より 羽音抄

加藤峰子 選

花束のやうに小松菜わたさるる
土門なの子
新年へ踏み出す前のスクワット
足立良雄
朝日背に高層ビルへ息白し
渥美一志
枯野行く手足末端より褪せる
奥井あき
客の席冬囲ひして占ひ師
甕 秀麿
雌鶏の砂を蹴散らす開戦日
和田紀夫
人いきれぼろ市にある侘びと寂び
中山皓雪
葛湯練る透明といふ曖昧に
成田美代
障子貼る小さき幸せ漏れぬやう
野口和子
クリスマス秀句の出来るボールペン
宮ア根
餅の杵刻一刻の重さかな
西村とうじ
板敷のまだ粉だらけ賃餅屋
森しげる
置物のごときでぶ猫漱石忌
川P 康
洗顔のきりりと締まる今朝の冬
柴田歌子
煤払ひ鼻ほじらるる盧舎那仏
山本とう子



バックナンバーへ

▲このページの先頭へ
旧字体等で表記できない文字は書き換えています
Copyright(c)2011, 鴫俳句会.All rights reserved