令和2年2月号より
代表近詠
たうたう
橋道子
千葉市動物公園二句
嘴広鸛の気長な秋思つと終り
秋日しんと能舞の歩の嘴広鸛
渋柿を剝いて吊るして雨降るな
湖風のあくまで柔し蜜柑山
石蕗の黄や古刹の廊の踏めば鳴る
襖絵の虎の咆哮湖へ抜け
人待つや冬木桜に葉の五六
抱へ来ていまも焼藷似合ふ人
冬ざれの森宇野千代の風の音
川たうたう冬夕焼けを押し分けて
当月集より
寒麦集より
羽音抄
旧字体等で表記できない文字は書き換えています
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