令和元年10月号より
代表近詠
潮鳴り
橋道子
夏シャツの背は帆自転車疾走す
「懐かし」の英訳知らず夏欅
暗転に死者立ち上がる夏芝居
黒石を平らに敷きて涼新た
盆の月辞書に電池を乞はれけり
今朝秋の白雲淡し悔あはし
八月の潮鳴りを聴け師の忌来る
佐原吟行三句
遠太鼓待宵草の黄を揺らす
健脚の忠敬像に梅雨を問ふ
梅雨湿る小江戸の
粋
の細格子
当月集より
寒麦集より
羽音抄
旧字体等で表記できない文字は書き換えています
Copyright(c)2011, 鴫俳句会.All rights reserved