平成29年1月号より
選者近詠
木の実
橋道子
木の実落つ思ひあたるといふやうに
その卓が好きで寄る店秋ざくら
草紅葉卵の自動販売機
城のごと構ふる病舎野分晴れ
なかなかや病院食のとろろ汁
どことなくムーミンに似る榠櫨の実
長月の梢は影を重くせり
稲毛吟行三句
色変へぬ松のくねりも海名残
祠掃く前の一礼新松子
紅白のありてさびしき水引草
当月集より
寒麦集より
羽音抄
旧字体等で表記できない文字は書き換えています
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