平成24年2月号より
代表近詠
生粋の
井上信子
生粋の男神なり七五三
花嫁を珠と囲むよ木の葉降り
隅々に明神の反り冬進む
風冴ゆる澄まず穢れず神田川
クラス会二句
老くらべせり静かなる冬帽子
冬薔薇帝都炎上おのおのに
夢ならぬ野雉子の添ひて入りし枯
柿主の年取られたる柿日和
湯島まで行く初冬の夕焼なか
楷もみじ廟に人居て声もれず
川添ひにして坂がかり木の葉髪
肉落ちの野雉子の行けり露の原
当月集より
寒麦集より
羽音抄
旧字体等で表記できない文字は書き換えています
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